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一歩を踏み出せないのは慎重さの裏返し|精神科医が教える4つのコツ

一歩を踏み出せない。やりたいことがあるのに、準備ばかりして動けない。それは意志が弱いからではなく、物事を深く考えて慎重に進もうとする力の裏返しです。精神科医しょうが、一歩を踏み出せない理由と4つのコツをお話しします。

こんにちは。精神科医しょうです。

一歩を踏み出せない。
やりたいことがあるのに、最初の一歩がどうしても出ない。
今日は、このお悩みについてお話しします。

もっと行動しなきゃ、と分かっている。
でも、悪いことばかり考えて、不安になってしまう。
気づけば、準備ばかりして、なかなか始められない。

そして、動けない自分のことが、嫌になってしまう。

この記事で分かること

  • 一歩を踏み出せない、本当の理由
  • 「自分ならできる」という気持ちの育て方
  • 一歩を踏み出せないときの、4つのコツ

一歩を踏み出せないのはなぜ?慎重な人ほど動けない理由

一歩を踏み出せない3つの理由の図。知らないことは誰でも不安、深く考えて慎重になる、準備をしすぎてしまう。最初の一歩は、誰にとっても不安で勇気がいるもの。

結論からお話しすると、一歩を踏み出せないのは、意志が弱いからではありません。
物事を深く考えて、慎重に進もうとする力の裏返しです。

動けないとき、こんなふうに思ってしまうかもしれません。

「行動しなきゃいけないのは分かっている。でも、それができない」

でも、ひとつだけ訂正させてください。

しょう

最初の一歩は、あなただけでなく、誰にとっても不安で、勇気がいるものです。

最初の一歩は、誰にとってもいちばん不安

人は、知らないことや、分からないことに不安を覚えます。
だから、新しいことに挑戦する最初の一歩は、誰でも不安で、勇気がいるのです。

繊細な人は、その不安を人より強く感じやすいかもしれません。
でも、一歩目が怖いのは、決してあなただけではありません。

それを知っておくだけでも、動けない自分を責める気持ちは、少し弱まるはずです。

深く考える人ほど、慎重になる

HSP(とても繊細な気質を持つ人)や、感受性の豊かな人は、物事を深く考えます。
そのぶん、慎重になりすぎて、行動するまでのハードルが人より高くなりやすいのです。

これは気質なので、ある程度は仕方のないことです。
ただ、行動しないと、現実はなかなか変わりません。
だからこそ、慎重なままでも踏み出せる工夫が大切になります。

準備をしすぎてしまう

ミスや失敗をしないように、不安をなくせるように、しっかり準備する。
それ自体は、とても素晴らしいことです。

でも、知らないことについて、完璧に準備することはできません。
実際にやりはじめて、初めて気づくこともたくさんあります。

「失敗したら、まわりにどう思われるだろう」が一歩を止めているなら、自分軸チェックの「さきどり型」(相手の気持ちを、先に読んでしまう人)に近いクセがあるかもしれません。

一歩を踏み出せない人に知ってほしい「自己効力感」

「自分ならできる」という自己効力感を育てる4つのことの図。小さな達成をくり返す、誰かがうまくいく姿を見る、あなたならできると言葉で励ましてもらう、うまくいく自分を思い描く。

「自分なら、きっとできる」。
ある行動をするときに、こう自分の可能性を感じられていることを、「自己効力感」と呼びます。

自己効力感が低いと、「うまくいくか分からない」という気持ちが先に立って、一歩が出にくくなります。

自己効力感が低くなる理由

原因はいろいろですが、子どもの頃に否定されて育ったことも、そのひとつです。
「何をやってもダメね」「こんなこともわからないの」と言われつづけると、自分に自信をなくしてしまっても無理はありません。

過去の失敗で大きな恥をかいた、からかわれた、という経験も原因になります。

「自分ならできる」を育てる4つのこと

自己効力感を育てる4つのこと

  • 小さなことでも、自分で達成した経験をくり返す
  • 誰かがうまくいく姿を、自分の目で見る
  • 「あなたならできる」と、言葉で励ましてもらう
  • うまくいっている自分の姿を、はっきり思い描く

中でも、いちばん大切なのは、自分で達成した経験です。
大きな成功でなくて構いません。小さな「できた」を、積み重ねていくことです。

言葉と想像も、「できる」を支えてくれる

「あなたには、こんな長所がある」「あなたなら、うまくやれるよ」。
そう言われると、誰でもうれしいものですし、自分ならやれる、という勇気もわいてきます。
子どもの頃に否定されてきた人ほど、こうした言葉の励ましは大切です。

スポーツ選手は、よくイメージトレーニングをします。
いいイメージは、いいプレーにつながります。
これはスポーツに限りません。
うまくプレゼンしている姿、資格を取って活躍している姿を、できるだけはっきり思い描いてみてください。

一歩を踏み出せないときの、4つのコツ

一歩を踏み出せないときの4つのコツの図。準備はある程度で始める、ハードルを低くして小さく始める、やりたくなる仕組みをつくる、別のやり方を考える。

1. 準備は「ある程度」で、始めてみる

何も考えずに始めましょう、という意味ではありません。
ある程度準備ができたら、小さなことでいいので、まず始めてみてください。
不安や怖さをおさえて、気持ちに余裕をもって踏み出せるはずです。

2. ハードルを低くして、小さく始める

  • 週に2回、ジョギングをする
  • 毎日5分だけ、本を読む
  • 朝起きたら、ベッドを整える

できるだけハードルを低くして、確実に続けられる目標を立ててみてください。
高すぎるハードルは、できなかったときのダメージも大きく、自分を責めることにつながってしまいます。

3. 「やりたくなる仕組み」をつくる

やらない選択肢も残しながら、それとなく行動をうながす工夫を「ナッジ」と呼びます。

たとえば、ゴミ箱の上にバスケットボールのゴールの絵を貼ると、つい捨てたくなる。
階段の一段一段に消費カロリーを書いた紙を貼ると、上りたくなる。

自分を変えたいときも、考え方は同じです。
理想の自分を書いた紙を貼る、憧れの人の写真を置く。
無理やり自分を動かすのではなく、自然と動きたくなる仕組みをつくってみてください。

小さな積み重ねでできた「できた」は、自信になります。
自信がつくと、また次の一歩が出やすくなる。
そんないい循環が、少しずつ生まれていきます。

4. 別のやり方がないか、考えてみる

どうしても踏み出せないときは、やり方そのものを変えてみるのも一つの方法です。

たとえば、好きなことを仕事にしたいけれど、今の収入を手放すのが怖いとき。
今の仕事を続けながら、副業として小さく始めてみる。
これなら、不安をおさえながら、夢に近づく一歩目を踏み出せます。

一歩を踏み出せない人によくある質問

一歩を踏み出せない私は、意志が弱いのでしょうか?

意志が弱いのではありません。
物事を深く考えて、慎重に進もうとしているからです。
そして、最初の一歩が不安なのは、誰でも同じです。

準備が足りないと思うと、不安で始められません

知らないことを、完璧に準備することはできません。
やりながら分かること、やりながら準備すべきことも、たくさんあります。
ある程度準備ができたら、小さく始めてみてください。

小さく始めても、続きません

目標のハードルが、まだ高いのかもしれません。
「これなら確実にできる」と思えるところまで下げて、小さな「できた」を積み重ねてみてください。

まとめ:完璧な準備より、小さな一歩を

完璧な準備より小さな一歩を、の図。「完璧に準備してから始める」を「ある程度できたら、小さく始める」に置きかえる。焦らず、ゆっくり前に進めばいい。

一歩を踏み出せないのは、あなたが物事を深く考える、慎重な人だからです。

焦らず、ゆっくり前に進んでいきましょう。
小さな一歩の積み重ねが、自分を変えることにつながっていきます。

今日できる、いちばん小さな一歩を、ひとつだけ決めてみてください。
5分だけ、1ページだけ、でも十分です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
精神科医しょうでした。

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