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我慢しすぎるのはなぜ?精神科医が教えるストレスを溜め込まない3つのコツ

我慢しすぎるのは、人の顔色を読んで気を使える人だから。でも気持ちをなかったことにすると、行き場をなくして溜まっていきます。精神科医しょうが、ストレスを溜め込まない3つのコツと、上手な愚痴の吐き方をお話しします。

こんにちは。精神科医しょうです。

「なんでこんなに我慢しているんだろう。」
今日は、我慢しすぎてしまうお悩みについてお話しします。

嫌なことを言われても、「私さえ我慢すればいい」と飲みこんでしまう。
本当は言いたいことがあるのに、モヤモヤを抱えたまま家に帰る。
気づいたら、小さなことでイライラしている自分がいる。

この記事で分かること

  • 我慢しすぎてしまう、本当の理由
  • 我慢がストレスになって溜まっていく、しくみ
  • ストレスを溜め込まないための、3つのコツ
  • 我慢しすぎる人にこそ知ってほしい、上手な愚痴の吐き方

我慢しすぎるのはなぜ?

我慢しすぎてしまうくり返しの図。相手の顔色を読む、私さえ我慢すればいいと飲みこむ、愚痴を言ったら嫌われると誰にも話さない、気持ちが行き場をなくして溜まる、がくり返される。その根っこにあるのは、人に気を使える力と、空気を悪くしたくない思い。

結論からお話しすると、我慢しすぎてしまうのは、人の顔色を読んで、相手に気を使える人だからです。
ただ、言えなかった気持ちをなかったことにすると、その気持ちは行き場をなくして、自分の中に溜まっていきます。

「自分だけが我慢すればいい」と思ってしまう

HSP(とても繊細な気質を持つ人)は、人の顔色を読んで、人に気を使う、そんな面を持っています。

その場の空気を悪くしたくない。
相手をいやな気持ちにさせたくない。

そう思うからこそ、言いたいことが言えずにモヤモヤしたまま、「自分だけが我慢すればいい」と考えてしまうのです。

「愚痴を言ったら嫌われる」と思ってしまう

我慢しすぎる人は、つらいことがあっても、なかなか人に話せません。

「愚痴を言ったら嫌われるかもしれない」
「こんな話をされても、相手がいい気分になるわけがない」

人間関係で気を使いすぎたり、気にしすぎたりするからこそ、自分の気持ちを外に出すことに、ブレーキがかかってしまいます。

行き場をなくした気持ちは、溜まっていく

ここが、いちばん大切なところです。

しょう

悩みや愚痴をなかったことにするのは、それを自分の中に溜め込むことになります。
行き場をなくした気持ちは、いずれ心にも体にも響いてきます。

我慢そのものが悪いわけではありません。
ただ、我慢した気持ちを外に出さないまま重ねていくと、少しずつ心がすり減って、ある日、小さなことでイライラしたり、涙が出たりするのです。

アンケートにも寄せられた「我慢」の声

私のインスタで2026年9月にとったアンケート(89人)の「そのとき頭の中で流れた言葉」にも、こんな声がありました。

  • 「なんでこんなに我慢しているんだろう。」
  • 「その後、また自分を我慢させちゃった」
  • 「いつ、言っていいのかな?」

我慢しすぎてしまうのは、あなただけではありません。

我慢しすぎるとストレスが溜まる、3つの段階

ストレスが溜まる3つの段階の図。ストレスのもと(家事や育児、怖い上司)、受け止め方(いつも私ばかり、私にだけ厳しい)、ストレスの反応(イライラ、気持ちの落ち込み)。我慢しすぎる人は、この流れを一人でくり返している。

ストレスを溜めやすい人に知っておいてほしいのが、ストレスを感じるときの流れです。
人がストレスを感じるときは、次の3つの段階をたどります。

段階

どんなもの

例

ストレスのもと

外から心や体にかかる刺激

家事や育児、怖い上司

受け止め方

そのできごとを、どう受け取るか

「いつも私ばかり」「私にだけ厳しい」

ストレスの反応

気持ち・体・行動にあらわれるもの

イライラ、気持ちの落ち込み

たとえば、家事や育児という「ストレスのもと」があって、「いつも私ばかり」と受け止めて、それがイライラという「反応」になる。
怖い上司という「もと」があって、「他の人には優しいのに、私にだけ厳しい」と受け止めて、気持ちが落ち込むという「反応」になる。

我慢しすぎる人は、この流れを、誰にも見せずに一人でくり返しています。
だから、外からは分からないまま、ストレスがどんどん溜まっていくのです。

我慢しすぎる人がストレスを溜め込まない3つのコツ

我慢しすぎる人がストレスを溜め込まない3つのコツの図。ストレスのもとを小さくする・離れる、受け止め方を少しだけ変えてみる、溜まったストレスを音楽・運動・食事・話を聞いてもらうことで外に出す。

大切なのは、3つの段階の「どこに手を打つか」を考えることです。

1. ストレスのもとを、小さくする・離れる

ストレスのもとを、まるごとなくすのはむずかしいものです。
でも、小さくできることはあります。

家事や育児がしんどいなら、家族と真剣に話し合うことで、少し軽くなるかもしれません。
そして、もし離れることができるのなら、ストレスのもとから離れるのも、とても大切な方法です。

しょう

真面目な人ほど、自分を責めがちです。
離れることができるなら、離れてもいい。それも立派な対処法です。

2. 受け止め方を、少しだけ変えてみる

どうしてもストレスのもとが変えられないときは、受け止め方に目を向けてみます。

「いつも私ばかり」と感じる相手でも、口には出さないけれど、感謝してくれているかもしれない。
家事は手伝ってくれなくても、ほかのことでは動いてくれているかもしれない。

少しでも評価できるところを探してみると、ストレスが少し楽になることがあります。
ただ、これは「もっと我慢しよう」という意味ではありません。変えられないものに、自分がすり減らないための工夫です。

3. 溜まったストレスを、外に出す

受け止め方を変えようとしても、しんどいときはあります。
そのときは、もう感じてしまっているストレスに、手を打ちましょう。

  • 好きな音楽を聴く
  • 運動で汗を流す
  • 美味しいものを食べる
  • 信頼できる人に、話を聞いてもらう

何もしないで抱えるのではなく、今の自分にできる発散の方法を試すことが大切です。
一人ではしんどいときは、誰かに頼ることも、立派なストレスへの対処です。

我慢しすぎる人こそ、愚痴を吐いていい

愚痴を吐くことの2つの効果と、気をつける2つのことの図。胸の内を見せると人間関係が深まる、話すと気持ちがすっきりするカタルシス効果。話す相手と場所を選ぶ、ネットやSNSの先にも人がいる。

ストレスを外に出す方法の中で、私がとくにおすすめしたいのが、愚痴を吐くことです。
「なんだ、そんなこと」と思うかもしれません。でも、愚痴をあなどってはいけません。愚痴には、2つの効果があります。

人間関係が深まる

愚痴の中には、天気や趣味のような当たりさわりのない話ではなく、少し深い話がふくまれています。
自分の胸の内を見せることを「自己開示」と呼びます。

「ここまで話してくれたんだ」と、相手は信頼されていると感じて、関係がより近くなるのです。
胸の内を見せてくれない相手とは、仲良くなりたくても限界がありますよね。

気持ちがすっきりする

誰かに悩みや愚痴を話して、心がすっきりした経験は、きっとあると思います。
これを「カタルシス効果」と言います。感情を浄化する、という意味です。

我慢しすぎる人なら、相手に配慮しながら話せる

「愚痴を言ったら嫌われる」と心配になる人ほど、実は愚痴を吐いてほしいのです。
人の顔色を読んで気を使える人は、愚痴を話すときも、相手のことを考えながら話せます。
だから、相手をいやな気持ちにさせることは少ないはずです。

気をつけるのは、誰に話すか、何を使って話すか、どこで話すか、です。
とくにネットやSNSに書くときは、その先に必ず人がいることを忘れないでください。

我慢しすぎる人によくある質問

愚痴を言うと、相手に嫌われませんか?

人に気を使える人は、愚痴を言うときも、相手に配慮しながら話せます。
相手をいやな気持ちにさせることは、思っているより少ないはずです。話す相手と場所を選べば、大きな問題になることはありません。

変えられない状況で、我慢するしかないときは?

ストレスのもとが変えられなくても、受け止め方と、溜まったストレスの出し方には、手を打てることがあります。
そして、離れることができるのなら、離れてもかまいません。

SNSに愚痴を書いてもいいですか?

SNSやネットだからといって、何を書いてもいいわけではありません。その先には、必ず人がいます。
愚痴は、信頼できる人に、直接話すほうがおすすめです。

まとめ:我慢しすぎる人は、溜めた気持ちを少しずつ外へ

我慢しすぎたときの切りかえの図。これまでは私さえ我慢すればと飲みこんでいた、これからはこの気持ちを少し外に出そうと考える。気持ちはなかったことにしなくていい、溜めた分は少しずつ外へ。

我慢しすぎてしまうのは、あなたが人の顔色を読んで、相手に気を使える人だからです。
ただ、言えなかった気持ちをなかったことにすると、自分の中にどんどん溜まっていきます。

ストレスのもとを小さくする、受け止め方を少し変える、溜まった分を外に出す。
そして、信頼できる人に、少しだけ愚痴を吐いてみてください。

我慢していると気づいたら、心の中でこうつぶやいてみてください。
「この気持ちは、なかったことにしなくていい」

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
精神科医しょうでした。

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