やる気が出ないのはなぜ?精神科医が教える動けない日の4つのコツ
やる気が出ないのは、怠けているからではなく、エネルギーを使いすぎて心が休みを求めているから。精神科医しょうが、やる気が出ないときに控えたい3つのことと、動けない日の4つのコツをお話しします。

こんにちは。精神科医しょうです。
「やる気がでない」。
今日は、このお悩みについてお話しします。
しなければいけない用事があるのに、どうしても体が動かない。
休みの日になると、何もする気が起きずに一日が終わってしまう。
そんな自分を見て、「なんでこんなに怠けているんだろう」と責めてしまう。
この記事で分かること
- やる気が出ない、本当の理由
- やる気が出ないときに、控えたい3つのこと
- 動けない日でもできる、4つのコツ
- 休みの日にやる気が出ないときの、自分への声のかけ方
やる気が出ないのはなぜ?

結論からお話しすると、やる気が出ないのは、あなたが怠けているからではありません。
エネルギーを使いすぎて、心が休みを求めているサインです。
そして、やる気が出ない自分を責めるほど、もっとやる気は出なくなっていきます。
やる気が出ないのは、誰にでも起こる自然なこと
「もう何もしたくない」
「しなきゃいけないのに、やる気が出ない」
日々を送る中で、こんな状態になることは、誰にでもあります。
たまにやる気が出なくなるのは、おかしなことではなく、人として自然なことなのです。
平日に、エネルギーを使いすぎている
やる気が出ない日の多くは、その前に、エネルギーを使いすぎています。
ストレスが溜まっている。仕事で強いプレッシャーがかかっている。働く時間が長くて、生活のリズムが乱れている。
こうしたことが重なって、平日にエネルギーを使い切ってしまうと、休みの日に何もする気が起きなくなります。
HSP(とても繊細な気質を持つ人)は、休みの日に休んでいるつもりでも、つい考えごとをしてしまって、頭が休まらないことが多いものです。
体は横になっていても、頭の中はずっと働いているので、疲れが取れたように感じられないのです。
真面目な人ほど、やる気が出ない自分が許せない
やる気が出なくなりやすいのは、真面目で、何ごとにも完璧を求めてしまう人。そして、ストレスを溜め込みやすい人です。
真面目な人ほど、動けない自分を見て「私はダメな人間だ」と思ってしまいます。
でも、自分を責めると、気分はさらに落ちて、焦りがつのります。
その結果、やる気はもっと出なくなる。このくり返しに入ってしまうのです。
私のインスタで2026年9月にとったアンケート(89人)にも、こんな声がありました。
- 「もう良くない?」
- 「やらなければならない事があるのに何もしない」
- 「やらなきゃいけないことができずにダラダラ結局やらない」
やる気が出なくて、自分にがっかりしてしまうのは、あなただけではありません。
やる気が出ないときに控えたい3つのこと

やる気が出ない状態を長引かせないために、控えてほしいことが3つあります。
1. 自分を責める
「なんでこんなに怠けているんだ」
「自分はダメな人間だ」
やる気が出ないとき、ついこんなふうに自分を責めてしまいがちです。
でも、責めるほど気分は落ちて、やる気はもっと遠のいていきます。
やる気が出ないときこそ、自分にできるだけ優しく接してあげてください。
「今日は休みが必要な日」「やる気が出ないのも、人間らしいこと」。そう声をかけてあげていいんです。
言葉を直接かけるのが照れくさいなら、ノートや日記に、自分への感謝の言葉を書いてみるのもいいでしょう。
瞑想をしたり、リラックスできる音楽を聴いたりする時間も、自分への優しさにつながります。
2. 大きな目標で、自分にプレッシャーをかける
「もっとやる気を出せば、きっとできる」
「大きな目標を立てれば、やる気も出るはず」
何かしなきゃという気持ちが強い人ほど、自分に大きなプレッシャーをかけてしまいます。
目標を立てることで、やる気が出るのは本当です。ただ、それはやる気が出ないときにすることではありません。
ストレスが増えて、かえってやる気が出なくなってしまうからです。
3. 大きな決断を、急いでしまう
やる気が出なくて苦しいと、今の状態をなんとか変えたくなります。
計画もなく仕事を辞めてしまう。人と関わるエネルギーがなくなって、関係を切ってしまう。
その気持ちは、よく分かります。
でも、冷静さを失っているときに大きなことを決めると、あとで強く後悔することがあります。
そして、その後悔から、またやる気が出なくなってしまうのです。
大切なことは、やる気が出ないときには決めずに、少し先にのばしてください。
焦って答えを出す必要はありません。
やる気が出ない日の4つのコツ

やる気が出ない日でも、少しずつ動き出すためのコツを4つお話しします。
1. 小さなステップで進む
やる気が出ないときは、小さなステップで進むことを意識してみてください。
- 今日の目標は、10分だけ散歩する
- 本を、1ページだけ読む
こんなふうに、小さなステップをひとつずつクリアしていきます。
すると、少しずつ「できた」という感覚が積み重なって、やる気の出ない状態をやわらげてくれます。
2. 簡単な作業から、手をつける
いきなり複雑でむずかしいことをしようとすると、やり始めるまでに時間がかかります。
なかなか取りかかれないから、余計にやる気が出ない。そんなくり返しに入ってしまいます。
だからこそ、まずは簡単な作業から。
デスクワークなら、デスクのまわりを整える、簡単に返せる連絡から返す、などがおすすめです。
身のまわりを整えるのは、気分転換にもなります。
とりあえず手を動かし始めると、あとからやる気がついてきます。
3. 終わったあとの楽しみを、先に決めておく
仕事が終わったら、前から気になっていたお店に行く。
帰りにコンビニでスイーツを買って、好きな動画を見る。
どんなことでもいいので、終わったあとの楽しみをつくっておきましょう。
楽しみがあると、やる気が出やすくなりますし、何より気持ちに余裕が生まれます。
私の場合は、ふだんはあまり飲まないのですが、とても疲れた日は、自分へのごほうびにビールを一缶買って帰ります。
甘いケーキを買って帰ることもあります。好きなことなら、何でもいいのです。
4. 疲れているときこそ、少しだけ体を動かす
体が重くて、何もしたくない日。
横になってもう一度寝たくなりますが、昼にがっつり寝てしまうと、さらに体が重くなって、夜に眠れなくなることがあります。
私はそんな日、あえて軽い運動をするようにしています。
外を歩いたり、軽い筋トレをしたりすると、不思議と疲れが取れて、夜もぐっすり眠れます。そして次の日、すっきりと仕事に行けるのです。
運動が好きでない方は、少し外を歩くくらいで十分です。
疲れが溜まっているときこそ、ほんの少し体を動かしてみてください。
休みの日にやる気が出ないときは、自分に「ありがとう」を

平日は動けるのに、休みの日になると何もする気が起きない。
休んでいるはずなのに、疲れが取れない。人と会うのもおっくうになる。
そんなときに意識してほしいことが3つあります。
休むことへの罪悪感を、減らす
真面目な人ほど、休むことに罪悪感を覚えやすいものです。
そんなときは、自分に感謝の言葉をかけてあげてください。
「今週も1週間、よくやったね。お疲れさま」
「平日いっぱい動いてくれて、ありがとう」
自分をほめるのは少し照れくさいかもしれません。でも、そうするうちに、自分を大切にする感覚が持てるようになっていきます。
心を休める時間を、増やす
休んでいるつもりでも頭が休まらないなら、心の休み方を意識してみましょう。
- 瞑想や、深呼吸をする
- スマホから離れる時間をつくる
- 散歩や、ストレッチなどの軽い運動をする
平日の疲れを、週末まで持ちこさない
休みの日にやる気が出ない大きな理由のひとつは、平日のしんどさが、週末まで持ちこされていることです。
それをゼロにするのはむずかしいものです。
だからこそ、全部をなんとかしようとせず、すぐに和らげられそうなものから目を向けてみてください。
そして、休みの日に何もできない、したくないと感じる自分を責めることだけは、やめてあげてください。
やる気が出ない人によくある質問
やる気が出ないのは、怠けているからですか?
怠けているからではありません。たまにやる気が出なくなるのは、誰にでも起こる自然なことです。
多くの場合、その前にエネルギーを使いすぎていて、心が休みを求めているのです。
やる気が出ないときは、どうしたら動けますか?
10分だけ散歩する、本を1ページだけ読む、デスクのまわりを整える。そんな小さなことから始めてみてください。
終わったあとの楽しみを先に決めておくのも、動き出す助けになります。
休みの日に何もできなかった自分が、いやになります
休みの日に動けないのは、平日にそれだけエネルギーを使ってきたからです。
「今週もよくやったね、ありがとう」と、自分に声をかけてあげてください。何もできない自分を責めるのだけは、やめてあげてほしいのです。
まとめ:やる気が出ない日は、責めずに小さく動く

やる気が出ないのは、あなたが怠けているからではなく、エネルギーを使いすぎて、心が休みを求めているからです。
そんなときに自分を責めたり、大きなプレッシャーをかけたり、大きなことを急いで決めたりすると、やる気はもっと遠のいてしまいます。
ハードルをうんと低くして、簡単なことから。終わったあとの楽しみも用意して。
そして休みの日には、自分に「ありがとう」と声をかけてあげてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
精神科医しょうでした。




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